
Message
地域共生社会の実現に向けた
新たな拠点づくり
障害のある人の働くことを支援することを目的に設立したNPO法人WEL‘Sが足立区に事業所を開所したのは今から10年前のことです。
その時のことで強く印象に残っているのは地域の方々の温かな言葉です。
正直、事業所を開所するにあたり、地域の方の理解を得られるか不安でした。
というのも、他の地域では反対の声があったり、不安の声が上がったりというニュースを聞いていたからです。
ところが、この地域では、近隣の住民の方々や企業の方、各施設の方からも
「みんな若いのに頑張ってるね!」
「困ったことがあったら言ってくださいね!」
という風に、快く迎えてくれたのです。
そして、トラブルがあった際にも
「お互い様だから気にしないで!」
と言ってくださり、
受け入れる器の大きさを感じながら、地域の皆さんにこの10年間本当に助けられました。
そして、近隣で特別養護老人ホーム紫麿園を運営する社会福祉法人愛寿会さんと連携する機会にも恵まれ、この一年半くらい勉強会を重ねて、現在国が掲げている地域共生社会の実現に向けて、児童、障害、高齢という福祉制度にとらわれず、
それぞれの専門職が集まれる場づくりや、
地域の人が気軽に相談できる拠点づくりをしながら、
何が出来るかを一つ一つ実行していこうということからスタートするために、本プロジェクトが発足しました。
さらに、本プロジェクトを実施するにあたり、公益財団法人洲崎福祉財団様から助成金を受けることができ、具体的に動き出しました。
当初は拠点づくりをするために、交流を促進するコミュニティサロンを作る目的で動き出しましたが、このコロナ禍で密を避けるために、軌道修正を行い「リアル」と「オンライン」とを融合させた拠点としての「コミュニティプラットフォームあだち」を開設しました。
試行錯誤はありますが、地域の拠点としての役割を果たせるように、地域の方々や専門職の方々の皆様のお知恵やご意見を共有させて頂きながら、地域の中での居心地のよい場所を目指して取り組んでいく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
そしてぜひ、コミュニティプラットフォームあだちに遊びにお越しください!
2020年12月
代表 橋本 一豊