余暇活動に関するアンケートを実施しました。

1 アンケートの概要

項目内容
調査目的障害のある方が、余暇に対してどのような願いを持っているのかを調査し、
今後の余暇活動のあり方について検討するために実施しました。
調査対象者足立区内の就労移行支援事業所及び就労継続支援B型事業所に調査を依頼し、
202の回答が得られました。
調査方法・webによるアンケートフォームを調査対象事業所に
郵送及びメールにて周知して実施。
・紙媒体のアンケート用紙を対象事業所に郵送にて周知して実施。
調査期間令和2年11月14日~令和2年12月17日

2 アンケートの結果

アンケート結果の一部をご紹介します。なお、結果の詳細については下記「アンケート調査結果」のファイルをご覧ください。

問7「あなたは休日どのように過ごしますか」という問いに対して、

全体では「ほとんど自宅にいます」が最も高く50.0%、次いで「ほぼ自宅と外出が半々」が40.1%、「ほとんど外出します」が9.9%。

性別、年齢、障害種別で比較しても「ほとんど自宅にいます」と答えた方が半数を超えていることがわかります。

 

問9「現在利用しているサークル活動、教室」の問いに対しては、「特になし」と答えた方が全体で80.2%、「その他」が12.4%を上回りました。 性別、年齢、障害種別で比較しても「特になし」が約80%を占めています。

    

 

問10「余暇活動に興味がありますか」の問いに対しては、「興味がある」と答えた方が80.7%、「興味がない」が19.3%を上回りました。

こちらの問いに対しても、性別、年齢、障害種別で比較をしても、60歳以上の方を除いて「興味がある」と答えた方が約80%を占めており、余暇活動のニーズの高さを読み取ることができます。

 

問11「興味がない理由を教えてください」という問いに対しては、「一人でいることが好き」という回答が全体の半数を占めています。

この理由として考えられるのは、障害特性としても考えられるが、他者とのコミュニュケーションを取るのが苦手であるという理由が考えられます。

 

問12「現在参加できそうな余暇活動です。興味のあるものにチェックをしてください」という問いに対して、全体で多くの回答があったのは、音楽が38.6%、次いで日帰りが32.2%、野外が29.2%となっています。音楽に関しては、18〜29歳、30〜39歳で障害種別では身体障害者手帳、療育手帳をお持ちの方で多くの回答が得られています。

その他でも興味を示していただけた余暇活動としましては、運動、料理がありました。

精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、余暇活動自体には興味を示しているが、この問いに対して回答数が少ない結果になったのは、回りとコミュニケーションを取りながらの活動に不安を感じているなどの理由が考えられます。 また、興味がないと答えた方の中に、理由として「一人でいることが好き」と答えた方が一番多かったこともあり、一人の時間を過ごすことで、気持ちを安定させられているのではないかとも考えられます。

 

問13、14「1回あたりにかかる参加費用」、「月ごとにかかる参加費用」

どちらも全体では「1,000円」が一番多く、ついで「無料」でした。

性別、年齢、障害種別で比較をしても、平均すると「1,000円」の回答が一番多いことがわかります。 「無料」を希望する方が多いと仮説していたため、これだけの方が余暇活動に興味があり、参加費用も出せるというのは、とても嬉しい結果です。

 

問15「参加する場合に心配なことや希望することがあれば教えてください」という問いに対して、全体を通して多かった回答は、「わかりやすく教えてほしい」「やさしく対応してほしい」「ゆっくり教えてほしい」でした。

年齢別に見ると、上記の回答をしていたのは30代に多くみられました。

10代〜30代の方でも現在家族と同居をしている人が多く、やはり一人で活動に参加することへの不安はあるように感じました。

障害種別で見ると、身体障害者手帳をお持ちの方は、「移動手段」「バリアフリー」の心配を多くの方がされています。 一回ごとの参加者様の希望にできるだけ対応していくために、パターン化せず、その都度丁寧な対応を心がけなければならないと、改めて感じました。

○本結果を踏まえた当事業所の今後のアクションについて

今回の余暇活動に関するアンケート調査で、区内で就労系の福祉サービスを利用している利用者様の余暇活動の参加意識と余暇支援に対するニーズの高さを把握することができました。

コロナ禍ということもあり、なかなか外に出ての活動が制限される状況下ではありますが、当事業所の特色と機能を生かし、これまでリアルで行ってきた余暇活動をオンライン等を活用してできることがないかを今回ご協力くださった事業所の皆様、当事業所の運営協議会の委員の皆様、行政の方々、スタッフ間とも情報共有し、障害がある方が安心して、安全に参加いただくような余暇活動とつなげられるよう、そして“また参加したい”と思っていただけるような余暇活動の提供ができるよう検討していきます。

具体的な余暇活動の提供ができる際には、適宜情報公開していきますので、今後ともコミュニティプラットフォームあだちのホームページをご覧いただけたら幸いです。

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